このコーナーではメンバーの皆様の映画を観た感想・批評を募集しています。メールにて送付お願いします!!


Village 誰も知らない(評論:きみねえさん)

久々に、面白い映画を見たな〜!って思えた2本「Village」ナイトシャラマンの映画やから、絶対に何かあるよな〜・・・ここか?ここか?  ・・・と、石橋を叩いて渡るように映画を観てましたが、いや〜、あんな風に裏切られる(いい意味で)とは、思いもよらなかったわん。主役のBryce Dallias Howardはすごく絵になる人で、これからもいろんな映画で違う彼女を見てみたいです。
「誰も知らない」是枝監督って、すごく愛がある人だな〜・・・と。終始、子供たちを愛おしく見つめているような気分になりましたが、これは監督の視線なのでしょう。演出の上手さに圧倒されっぱなしでしたが、ラストの柳楽クンの震える手のアップにはもう・・・・参りました!って感じでございました。挿入歌の「宝石」って歌もいいな〜。・・・しかし、これって本当にあった話で、今そのコたちって、どうしてるんだろう。映画のとおりの年齢だったら、今20代後半だよな。幸せになってて欲しいな。
 
華氏911(評論:きみねえさん)

「絶対ブッチュには再選させんけんね!」という気持ちがストレートに伝わってきて「わかった。ケリーに入れるけんね!私がアメリカ人だったら。」と、大きくうなづいて 帰ってきました。内容的には「おい、ブッシュ、世界を返せ!」と「アホでマヌケなアメリカ白人」に 書かれているのとあんまし変わらない。 ビジュアル効果はあるとは思いますが。 アメリカ人には今のタイミングで映画を見るのがいいと思うけど、 日本人ならビデオでもいいのかな〜?・・・と思ってしまいました。 ムーア監督の映画は、よ〜く考えたり、資料を見たり、つっこんだり忙しいので 1回ではなく2回・3回と見る方が楽しめる(?)と思うし。   しかし、ここまで今の政権・政策を批判できる勇気はすごい。 プロパガンダ映画だなんだって批判する声もありますが、 映画ってゆう手段で、今の戦争について、もうちょっと真面目に 考える姿勢を持った人は確実に増えたと思うもん。 その功績はすごいと思います。 小泉純ちゃんも、ビデオになったらこそっと見るかしら?  最初に、9.11の、あの忘れられない場面が、映像なしの音だけで 再現されるのですが、それがすごーい! 多分、自分たちそれぞれの9.11ってのがあって、それをまざまざと 思い出させる・・・みたいな効果があった気がする。 鳥肌たちました。 (あっ、あれは映画館で見ないと体験できないかも!) 記憶に残る名場面になると思います。 ムーア監督の「アホでマヌケなアメリカ白人」(ビデオ)、ごっつ面白いよ〜! まだ見てない人は必見です!
片腕ドラゴンVS空飛ぶギロチン

香港映画界でブルースリーが出現するまでカンフー映画の代表的スタだったジミーウォング”主演の作品です。これがもう〜〜久々に観た!快心の馬鹿者映画でした〜〜〜!!それにしてもここまで思い入れの持てないヒーローも珍しいす。スターのオーラゼロの表情で空飛ぶギロチンを操る悪玉&その手下軍団を卑怯極まりない手段で次々撃破していく主人公
その手段たるや裸足の相手を焼きついた鉄板の上におびきよせて周りを槍を持った弟子で取り囲み、集団リンチまがいの行為で倒したり、盲目のギロチン使いの老人を罠におびきよせ、仕込んであった飛び出すオノで倒したりと今時の非行少年でもやらないような汚い手段のオンパレード。アクション映画のカタルシスもへったくれもない展開の2時間でした。しかし個人的に嫌いと聞かれれば・・・う〜〜〜む。結構好きなんですなあ・・・この手の映画。ちなみに悪のオヤジが操る空飛ぶギロチンはキルビルのゴーゴー夕張の空飛ぶ鉄球の元ネタとの事。さすがタランティーノ・・・ちゅうとこですね。
アイアムサム(評論:やすこさん)

「アイアムサム」を観ました。普段まったく映画で泣かない友達が号泣したというので鼻息ブンブン鳴るほど期待して観ました。
役者はいいんですけど。というか役者で助けられている映画だったような…障害者と子ども、裁判などなど「これ出しといたらとりあえず泣けるっぺ〜!!!!」というような感じであたしはダメでした。あの映画で一番いい人で一番被害者なのはサムではなく、引き取り側のご夫婦ではないのか??後日、友達に「あんたあんなんで泣いたって??チョロ過ぎや!」と暴言を吐いてしまい、大喧嘩になったというオチつきでした。映画は見る人によって違うから面白いんですよね。
逃亡者(評論:ニックさん)

大好きな「逃亡者」について評論というかつれづれに、ハイ。ハリソンフォードとトミーリーの共演です。SFXは冒頭の列車脱線シーンだけで、あとは二人の虚虚実実の攻防が続きます。「眼下の敵」以降定番の、男と男の知恵比べが最後には友情めいたものに変わっている、というパターン。ハリソンはここでももっさりしててとても優秀な外科医には見えないし、トミーリーも似たようなもの。だからオモシロイ。現在、地位ある二人だが、トントン拍子だったとは思えない。長い長い下積みがあって、ようやくここまで来たという感じがある。それが二人の仕事に対する熱意(この仕事ダイスキ)を滲み出させる。表に出てこないけれど、作品成功の大要因ですね。映画というかドラマには、語られていないが、観客が肌で感じる要素があって、これは大きく作品の成功を左右します。
二人のモロ対決の最初は大きなダムで行われます。追い詰められたハリソンが、ダム底に向かって空中ダイブする場面。人形を落としているのが丸出しでなかったら、なかなかの場面でしょうか。巨大ダムの裏側で、トミーリーと仲間達がタノシク迷うのも、その後の展開を暗示していて、○。トミーリーの執拗さに仲間が呆れる場面と、ハリソンの頭の良さを仲間が裏打ちする場面がちょくちょく出て来て、二回目のモロ対決となります。場所は大きなビル。そばでなんとか記念の大規模なパレード。ここでもあわやのところでハリソンは逃げ切ります。この二つの場面を設定して成功させるのは簡単なようで難しいかも。ダムとビル。捜査官が大勢いる中で、どうやってハリソンを逃がすか、というのはかなり難しいテーマだったと思います。片や大自然で片や大都会。ハリソンの孤独も象徴していますね。このあとから、トミーリーの気持ちが揺れ初めてきます。「本当は犯人ではないんじゃないか…」という感じ。仕事に対する忠実さと人間愛との間で揺れるのですね。でも、仕事は仕事だし…こうなるともう脇役の設定からはみ出て主役の扱いとなります。
ここがこの映画のもっとも面白い部分ですね。主役が脇役に、脇役が主役になってしまうという大転換。おそらく、脚本の段階で詰めて詰めている間にこうなったと思われます。で、主役にもうひとつの大きなドラマ、親友が敵だった、となるわけですが、ここがイマイチでしょうか。
ハリソンと親友との一騎打ちが描かれますが、親友役の人間性をひとつでいいから以前に描いておくべきだと思います。これがないと、あらまびっくり、という印象だけで終わります。もったいないような気がするのです。ぼくならハリソンの妻への片想いか、大きく業績で溝を空けられた、みたいな場面をひとつ入れておきますね。それでより一層、対決は緊迫したものになるのでは。ならないかなぁ? (^^;
続編はトミーリーで製作されましたが、これはイマイチでした。スナイプスはやっぱり人間味に欠けていて、人間の深みにトミーリーと違いがあり過ぎて役不足。スタローンと吸血鬼相手はハマッテましたけど。
以上。トミーリーのかっこいい役がもっと観たいニックでした。

永遠の仔(評論:エコ太郎さん)

この作品は先の「こわれゆく女」とちょうど逆のベクトルでつくられています。親から虐待を受けた子供は成人になっても精神的に不安定であるという、いわゆるアダルトチルドレンものです。自分が満たされないのは、親から虐待を受けたからだ、というテーマが作品を支配していて、逆に現在の自分が満たされないから、親の虐待を「理由」に持ち出しているかもしれないという感受性が全く感じられません。「こわれゆく女」にあるリアルさがここでは消失しています。この作品は現在の自分が満たされているかの踏み絵になると思うんですね。この作品に癒されている人は、現実が満たされてない可能性があると思うのです。(余計なお世話なんですけど)
こわれゆく女(評論:エコ太郎さん)

自分が壊れているのは誰のせいか、自分が悪いのか、それとも他人のせいか、それともそんなことはどうでもいいことなのか。人は、苦しみに耐える一つの手段として、「理由?をつくり出します。自分が苦しいのは奴のせいだ、という風に責任を他人に押し付けたり、〜のためなら頑張れる、という風に現実を肯定するために他人を持ち出したりします。ところが、「こわれゆく女」の主人公である女は、そんな「理由」が提示されずに苦しみ続けます。自分が壊れる「理由」が無いということは、壊れている人にとって、ものすごい苦痛です。壊れる原因さえわかれば治すことができるわけですから。私は、こういう壊れ方にリアルさを感じます。「理由」があるだろうけど、その「理由」がわからない状態ですね。この作品のラストはすごく凡庸です。しかし、この凡庸さこそが、この作品を素晴らしいものにしています。壊れることを特別なこととしないで、日常の中のヒトコマ位の軽さにしてるんですね。そして、「理由」は提示されないままエンディングを迎えます。壊れるということが、特別なことではなく日常的なこととして提示されているのが印象的な映画です。
詩人の血(評論:エコ太郎さん)

理解可能なものとは一体どのようなものをいうのでしょう。我々が生きている現実とは、すべてのものに言及できる領域ではなく、むしろ、理解可能なものだけを集めてそれを現実と呼んでいるだけではないのか、、、この作品を見ているとコミュニケーションが通じている(現実的)ことが、当たり前のことではないということがわかります。現代の日本のメジャーなところでは、ダウンタウンの松本の「ビジュアルバム」という作品にこのテーマが見られますね。例えば、AさんとBさんがいて、Aさんがこけたとします。するとBさんが笑う。これは、Aさんがこけないということを、Bさんが当たり前のことと思ってたのに、それが崩れたことから生じる笑いです。しかし、ジャン コクトーの作品はもっと進んでいて、例えば、Aさんがこけるとすると、何故か、Bさんが鼻血を出している。それに対して普通ならAさんがツッコミを入れますが、二人ともそれが普通のように振る舞う。現代の日本の笑いは、Aさんがツッコミを入れるんですが、この時代にこんなことをやってる彼は間違い無くすごいと思うのです。こういう作品によって、自分達の現実がどういう風に構成されているのかが、逆にわかります。当たり前のことを当たり前として受け取ることによって感受性が死ぬということでしょうか。 
燃えよドラゴン(ディレクターズカット版)

死亡的遊戯公開に先駆けてご存知ブルースリーの燃えよドラゴンディレクターズカット版を再見した。私自身この映画だけは20回以上は観ているのだが何回観てもフィルムが炎上するような感がある。この作品は、まさに現代の映画にとってスターというものが如何に重要なファクターだと言う事を再認識させてくれた貴重な1本だといえる。(ブルースリーという存在なくしてはこの映画の存在価値などなきにも等しいと言えるであろう)ストーリー的には007ドクターノオの焼き直しだし別に目新しい物は何も無い。
(映画自体が30年目の作品なので目新しいも何もないが・・・)しかし何回観てもこの打ち震えるようなカタルシスは一体何なのだろうか・・・戦艦ポチョムキン以来の本来の映画というジャンルの原型がすべて盛り込まれたある意味贅沢な作品と言えるのではないかと思う。また観てしまうんだろうなあ・・・(泥酔しながら書いたらやたら固い文章になってしまった・・・恥ずかし・・・)

イグジステンズ

久しぶりにデビッドクローネンバーグの新作を観た。出来としてはベストではないと思うけどそこそこ楽しめました。それにしてもこの監督このベトベト路線好きやねえ。途中でラストの落ちが読めてしまうのはいかがなものかと思うけどこの”リキッド感覚”がファンにはたまらないんやろな・・・作品の質感としては往年の傑作ビデオドロームに一番近い感じがして、近頃少々本来の路線から外れていた感のある同監督作品としては一番マニア受けするんじゃなかろうかと思いました。それにしてもウィリアム デフォー扱い低くなったなあ・・・
サウスパーク無修正版

仕事の合間に観てきました。本当にここまで放送禁止用語連発だと仕事の疲れも吹っ飛ぶぜぇ〜〜〜っ!!。WOWOW版のファンだったので内容は大体予測していたのだが・・・それを3倍くらい超える強烈さだった。イマイチ日本では人気薄みたいだが、これをやれるアメリカって本当に自由の国ですなあ・・・ケニーが素顔を見せる場面では思わずウッときてしまった。(俺もヤキが回ったか・・・)でも昨今の軟弱な日本のアニメファンには絶対受けないやろな。それとカップルで行くのは絶対気恥ずかしくなるので避けてほうがいいですぜ。

奇人たちの晩餐会

この作品は吉本新喜劇派か松竹新喜劇派かで評価の分かれる作品だと思うどちらかというと吉本派の私にはイマイチ笑えなかった(周りの人たちはめちゃくちゃ受けていたが・・・)そもそも舞台劇の映画化らしく淡々としたストーリーの中 での会話の面白さを追求していくという展開にイマイチなじめんかった・・・何でもスピルバーグがダスティンホフマン主演でリメイクするらしいが・・・NHK教育制作のコメディみたいになるのでは・・・。
UMA−レイクプラシッドー

湖で得体の知れない怪物が大きな口を開いてるポスターを観て”怪獣映画”好きとしては思わず借りてしまったのだが・・・なんてことはない単なるワ○でした・・・UMA(未確認生物)というからどんな怪獣が出てくるのかと期待させといてこれはないよなあ・・・中途半端な大きさのワ○が湖のほとりで小暴れするだけの映画でした・・・それにしてもビルプルマンとブリジットフォンダこんな作品に出てたらアカンで・・・

アイアンジャイアント

久しぶりにアニメを見て涙腺を刺激されてしまいました・・・(ハクション大魔王最終回以来か・・)

これは本当にお勧めです。それにしてもアニメの動きが凄い・・・この重量感は日本製アニメでは中々お目にかかれない 代物です。話し自体は”主人公とロボットの交流”という他愛も無いものなのですが、このテーマで一時間半のストーリーを引っ張ってしまう力量はさすがアメリカ映画と言ったところ。うわっ!!漫画観て泣いてる〜〜〜という心無い家族をお持ちのお父さん方には深夜こっそりとご覧になることをお勧めします。

ディープブルー

近頃、ず〜〜〜とスランプぎみだったレニーハーリンの新作。前評判はあまりよくなかったので全然期待していなかったが案外わたし好みの映画でした。まあ簡単に言えばポセイドンアドベンチャーとジョーズを足して2で割ったような作品です。それよりかもっと言うと”ジョーズ5”と言った方がいいような内容。ハーリン監督も悪妻ジーナデービスと別れてなんか吹っ切れたのか・・・小気味の良いモンスターパニック物でした。それにしても鮫の腹から○○のナンバープレイトが出てくるところなんかジョーズのネタとまるっきり一緒で・・・なんなんやろね。まあ何も考えずぼ〜〜〜と観るにはお勧めですぅ。
深海からの物体X

ひっ久しぶりに中々ラストに辿り着けない映画の登場で〜〜〜す。もちろん往年のSF映画 ”遊星からの物体X”とはなんの関係もありません・・・”やすい””まずいっ””くさいっ”と三流の牛丼屋の ような内容・・・肝心の物体Xもアジの開きにしか見えませんでした・・・どこじゃ〜〜〜こんな作品配給したのは・・・とパッケージを見たらアルバトロスでした・・・納得。 (でも個人的にはこの路線嫌いじゃないんす・・・)
パイソン

20mくらいの大蛇が出てきて手当たり次第、人を食べまくる映画。提供がキラーコンドームを配給したアルバトロスなので一抹の不安はありましたがそこそこ出来た正統派”怪獣映画”でした・・・しか〜〜〜しCG合成が浮きまくり・・・予算がなかったか・・・まあ簡単に言うと低予算でリメイクした”グリード”といったところでした・・・。


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