Bruce Lee special feature

昔、映画学校に通っていた頃、今迄に一番影響を受けた映画を書けというアンケートがあった。他の生徒がその頃、もてはやされていたヴィスコンティの「家族の肖像」やベルイマンの「夜の儀式」などといったいわゆる”高尚”な作品を挙げる中、只一人”ドラゴン怒りの鉄拳”と書いてしまい教授に変な顔をされた記憶がある。(実際、ヴィスコンティやベルイマンの作品など観た事もなかったし興味を感じる事も出きなかった・・・”教授の変な顔”もわからんではないが・・・)本当にその頃の私にとってブルースリーという存在はカリスマ的な存在で(のちにTVからのブルースリー映像と新しく撮影した8ミリフィルムを合成して45分の新作映画を創り一人悦に入ったりしていた・・・)日々、ドラゴン熱に浮かされているような毎日だった。
あれから約30年、今年はリー自身の構想に基づいた”新作”死亡遊戯も公開されるらしい。(願わくば全国公開して欲しいが・・・大阪で上映されるのかちょっと不安・・・)思えばリーファンは”最後のブルースリー”ドラゴンへの道公開以降、グリーンホーネットロバートクローズ版死亡遊戯など(死亡の搭は論外)リーの幻ばかり観せられてきたような気がする。”日本版”死亡遊戯で本当の李小龍がスクリーンに蘇る姿を切に期待してしまう。

ブルース・リー プロフィール(ウィキペディアより)


ドラゴン怒りの鉄拳

怒りの鉄拳は当時、阪急梅田駅に隣接していた阪急プラザという劇場で観た。
当時は、話題の映画はなぜか朝一番から並んで観る という風潮があり(特にリーの映画はいい席で観たいという事からか 朝早くから長蛇の列が出来ていた)
早朝5:00に起き、始発で劇場 に行きフラフラの寝ぼけまなこで観た覚えがある。そのせいか当時 の記憶ではそんなに面白いと言う感じはしなかった・・・(後年、ビデオやTVで見直し、私の中では”燃えよ”に次ぐ好きなリー作品となったが)
実際この映画はスタジオ撮影中心で1〜2週間で製作されたらしいが近年にいたるまでこの映画を超える完成度を持った純香港映画は見当たらないという気がする。


最後のブルースリードラゴンへの道

この作品は東映系の配給ということもあって梅田の東映パラス劇場で観た。
今では信じられないだろうが公開当時、劇場ではリーの一挙一動に拍手歓声が沸きあがっていたと言う記憶がある。(なんかコンサートの会場に来たような・・・)
当時、高校生だった私たちの間ではリー映画は早朝から夕方まで映画館に陣取って少なくとも3回は観るという暗黙の約束があったのだが、 友人の一人が上映中に興奮のあまりか突如、体調を崩してしまい(下痢・・・)泣く泣く1回で会場を後にしたという思い出がある。
(この作品は公開された国によって色んな編集バージョンがあるが”東映版”のこの日本版が最高傑作だと思う

燃えよドラゴン

この作品については何も言う事無いです・・・。
私の人生のスタミナドリンクのようなものです

死亡遊戯

この作品は梅田のニューOS劇場で観た。(立ち見だった)
公開直前までの盛り上がりは東宝東和○周年記念作品ということもあり凄いものがあった・・・当然、私も期待感がアドバルーンのように膨らみ、BRUCE IS BACKというキャッチコピーが公開当日まで頭の中で渦巻いていた・・・。
そして当日、高鳴る期待を押しこらえつつ劇場に足を運んだのだが・・・後の事はよく覚えていない・・(と・・・いうことにしています・・・)とにかくラスト15分弱はフィルムが炎するがごとく良かった・・・
(ジャバールまでは・・・後は蛇足)
本当にその他のシーンは一体なんだったのか・・・

これほど一点集中型でしか記憶に残っていない作品も珍しい

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